名古屋市北区の骨盤調整・整体院 ふるさわ指圧治療院です。
マッサージしてもらうのは気持ちのいいものですが、それだけでは一時的な効果しか得られません。根本的に対策するには、原因をよく理解した上で、土台である骨盤から整えることが重要です。
首の痛みの原因と治療
首の痛みの原因
首の痛みの原因としては、軽度なケースでは慢性的な首のコリが挙げられ、重度のケースでは交通事故によるむち打ちや、スポーツなどにより首に強い衝撃が加わったことによって頸部が損傷して、急性的に発症するものが挙げられます。頸椎を損傷して神経を圧迫すれば、首の痛みの他に手の痛みやしびれを発症したりします。
なんらかの原因で頸椎が歪むと、これ以上歪みが進行するのをなんとか阻止しようとします。人体の防衛反応として頸椎の周辺の筋肉や靭帯を固めることで食い止めようとします。これが首コリとなって首の痛みを発するようになります。この筋肉のこりは首だけに限らず全身の骨格に共通していて、同様の現象が起こっています。
ですからたとえ一時的に首をマッサージして少し柔らかくなったとしても、すぐに固めて守ろうとします。人間の体の立場からすれば頸椎の歪みが残っている限り、ずっと筋肉を固める必要があるのです。
首の痛みの治療
首の痛みを取り除くには、筋肉や靭帯が固まって守る必要がないようにしなければなりません。筋肉が固まらなくて済むようにするには、骨格(頸椎)の歪みを減らすしかありません。さらにその骨格の歪みを整えるには、骨盤調整により土台である骨盤の仙腸関節のズレを整えるという所にたどり着きます。
また首の痛みは、頭蓋骨の歪みが大きく影響しています。通常は骨盤調整を続けると、徐々に首の痛みは取れていきます。しかしながら、痛みが思うように取れていかないケースがあります。他の部分はどんどん柔らかくなっていくのに、首だけが変化していかないのです。そういうケースでは頭蓋骨の歪みが頸椎のズレを引き起こしています。
特に後頭部と頸椎の境目付近は、ダイレクトに頭蓋骨の歪みの影響を受けやすいポイントであり、この部分が固くなると、めまい(クラクラ)につながります。頭蓋骨の歪みが原因で症状が出ている場合は、頭蓋骨調整は必須です。
後頭部と頸椎の境目をほぐす方法
後頭部と頸椎の境目をほぐす方法をご紹介します。
ご自宅にある座椅子を利用します。座椅子の内部には鉄パイプの骨組みがあるのですが、その上部のパイプにこの部分を押し当てます。頭を左右にゴロゴロさせたり痛い部分をピンポイントで狙ったりして、筋肉のコリをほぐします。座椅子のクッションカバーが邪魔して当たりが鈍いときは、カバーをズラしてパイプがしっかり当たるようにして下さい。
寝違えの原因と治療
寝違えの原因
寝違えは、頸椎がズレて首や肩の筋肉の弾力性が低下して固くなるのが原因です。特にうつ伏せで寝ている時に、首に偏った負担をかけてしまうことで発症します。大抵は朝起きたときに違和感を覚えることが多いです。うつ伏せで寝るときは、顔を左右のどちらか楽な方に向けるため、アゴにひねる力が働き、首に大きな負担がかかってしまいます。大抵は顔を向けやすい方向があるので、毎日睡眠中の長時間にわたって同一方向の捻じり力がかかり続けることになります。
寝違えというと急になったように思われがちですが、実際には慢性的に首の状態が悪い下地があり、それに追い打ちをかけた結果なのです。首や肩の筋肉に柔軟性があれば伸びることで寝違えを回避できますが、首が固くなっていると柔軟に伸びず損傷しやすくなります。
寝違えの症状としては、顔を左右に向けたり前後に倒したりする動作で痛みが出て、動きが制限されます。痛みのポイントとしては首筋から肩にかけて、肩甲骨の周辺、胸椎上部付近などが挙げられます。
寝違えの治療
寝違えの施術としては、骨盤調整をして土台を整えた後に、痛みの原因となっているポイントを見つけて、首や肩の指圧を行います。なお当院では頸部の骨格調整はしていません。
またうつ伏せ寝を続けていると、アゴがひねられることで頭蓋骨の歪みにつながり、それが首の突っ張り、コリを発症することにつながってしまいます。首の悪い下地ができてしまうと、寝違え予備軍となってしまいます。寝違え予防として、うつ伏せで寝るのは出来るだけ避けましょう。
ストレートネックの原因と対策
日常作業を振り返ってみると、多くが下向きで行っています。例えば、デスクワーク、スマホを見るとき、家事等・・・。普段上向きで作業を行うことはあまりないでしょう。高い所の物を取るときや窓ふきなど、あってもごく短時間でしょう。本来首は軽度に前弯カーブをしていますが、最近では長時間の下向き姿勢が続くことでストレートネックとなり、頭が前方に倒れている人がとても多くなってきました。
ストレートネックの原因
① ストレートネックの原因の一つ目は、パソコン作業です。
パソコン作業では頭が前に倒れがちになり、それを支えるために首の裏側の筋肉は常に緊張して、首の痛みにつながります。首の痛みは、デスクワークをしている多くの人々が抱える悩みです。
➁ ストレートネックの原因の二つ目は、スマホ操作です。
また最近では、若い世代を中心にスマホを見ている時間が増加しています。それにより下を向くことが多くなっていて、ストレートネックの大きな原因になっています。最近では別名「スマホ首」とも言われるようになりました。
本来頸椎は、上の写真の緑の点線のように前弯(前方に凸にカーブ)しています。しかしながらストレートネックになると、緩やかな前弯が無くなり、赤の点線のように真っ直ぐな首になってしまいます。いわゆるストレートネックです。ストレートネックになると頭が前方に倒れますので、首への負担が増加し、慢性的な首の痛みを抱えることになります。
ストレートネックの対策
ストレートネックにならないようにするためには、生活習慣の見直しが必要です。具体的な改善策としては、デスクワークの人はパソコンのモニターを少しかさ上げをして目線を上げましょう。またスマホを見るときも、極端に下向きにならないように気を付けるなどの工夫が必要です。また下向き姿勢が続いて疲労感を感じたら、ほんの少しの時間でよいので時々上を向くなどして首を休めてあげましょう。
上見上げストレッチ
次にストレートネックの予防として、上見上げストレッチをご紹介します。ストレートネックの予防のために、少なくとも一日に一度は上を向いてバランスを取るようにしましょう。
- 両手を後ろで組み、手の平を返して下を向けて反らします。
- 胸を張ると同時に頭を後ろに倒します。
- 30秒ほどキープします。
まとめ
将来的には腰痛と肩を並べる位に首のトラブルが増加していくことが予想されます。あまりにも下向き姿勢の割合が多く、極端に偏っています。これを続けていると、数十年後には首の根元から急激に前に折れるような姿勢になる恐れがあります。背骨が緩やかにカーブするケースでは、それほど重症になることはないですが、一部分に負担が集中し急激にズレたり屈曲したりすると、症状が重くなる傾向があります。
また頭は真上に乗っかっているのが理想で、首への負担が最小になります。骨盤の仙腸関節のズレが整うと、自然と頭が真上に乗っかるようになります。首の症状を軽減するには、首だけに着目するのではなく、骨盤調整によって土台から整えていくことが重要です。